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壁裏の下地の構造と探し方

壁裏の下地とは

日本の一般的な住宅の室内の壁には石膏ボードが使用されています。その裏側で壁を支えているのが間柱(下地)です。壁に棚などを取り付けたい時はこの間柱の場所を探して取り付ける必要があります。

壁の構造の基礎知識

間柱とは

  • 日本の住宅の壁は9割が下地に石膏ボードが使用されています。
    その壁を支えている下地になる柱が「間柱」です。

    石膏ボードはもろくて崩れやすいので、棚などを取り付けるなら間柱にネジをうちこまなければいけません。そのため石膏ボードの裏にある間柱を探す必要があります。

  • その柱は均等な間隔で並んでいて、300~450mmの間隔になっています。なので、1本柱を見つけるとその他の柱の場所が大体予想できるようになります。

  • 一番簡単な作りを図で表すとこのようになっていて、間柱→石膏ボード→壁紙のように施工されています。
    石膏ボードの規格サイズで最も多いのが910×1820のため、ボードとボードの継ぎ目の裏に間柱が来るように均等に並んでいるとイメージするとわかりやすいでしょう。

間柱の場所を調べるには

  • 下地探知器を使用する

    壁裏は見えないため、センサーや針、磁石などを使用して間柱の位置を調べていきます。

    特別な道具がない時に大まかに間柱の位置を知るには、壁をコンコンと叩いてみるという方法もあります。裏に柱がなければ音が響き、柱があれば短く固い音になります。

    柱自体は30~50mm程度と細いため、ネジを打ち込むためには正確な位置を把握する必要があります。

下地探知機の種類

  • 壁裏探し_下地センサー

    センサータイプ

    • 広範囲で調べる
  • 壁裏探し_針タイプ

    針タイプ

    • ピンポイントで調べる
  • 壁裏探し_マグネットタイプ

    磁石タイプ

    • 手軽に調べる

下地探知機の特徴

一覧

  • センサータイプ

  • 針タイプ

  • 磁石タイプ

センサータイプ

壁裏を調べる専用の機械です。精度が高く、壁を傷つけずに調べられます。
電池式でスイッチを押すとセンサーが作動します。センサーは壁裏の密度に反応し、柱がある位置でランプの点灯とお知らせ音で知らせてくれます。
その他の機能付きのものでは、間柱を探す以外にも
・壁裏の電線を探す
・壁裏の金属を探知する
・壁裏の深さ別で下地を探す
などができるものもあります。

針タイプ

壁に直接に針を差し込み、その刺さり具合で柱を探す方法です。
自身で針を準備して調べることも可能ですが、専用の針を内蔵した道具を使うと、壁に使用されている石膏ボードの厚みを調べられるなど作業が簡単です。
石膏ボードは針がスッと突き抜けますので、間柱があれば針は途中で突き抜けずに止まります。その位置を探していくようにします。

針タイプの使用方法は、だいたい柱がある位置に当たりをつけておき、針を刺すことで正確な位置を探し出し、柱の幅を確実に調べます。
柱の位置が全くわからない状態で作業すると、壁が穴だらけになってしまいますので注意してください。

磁石タイプ

石膏ボードは間柱にビスで固定されており、そのビスの頭は磁石にくっつきます。
磁石を壁上に滑らせるようにしていくと、磁石がくっつく場所が見つかります。そこが間柱のある位置です。

手近にある磁石を使用して簡単に探すことも可能ですし、針タイプの専用道具の先端に磁石が内蔵されているものもあります。

まとめ

  • 壁に何かを取り付ける時、ネジ穴がすぐにボロボロと崩れてしまったとか、棚を取り付けてみたら金具がすぐに外れてしまった・・・
    などの経験がある方は、間柱の位置をしっかりと探して、安全に壁に物を取り付けられるようにしてくださいね!