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漆喰(しっくい)と珪藻土の選び方

しっくい、珪藻土とは

室内の壁面の仕上げ材として使われる塗り壁材です。壁紙と違い、塗り方次第で壁に自由に表情をつけられるところがDIYでも人気があります。

漆喰と珪藻土の基礎知識

機能・特徴・効果は?

  • 見た目の雰囲気

    しっくい:○/珪藻土:○
    コテや、クシ、ハケで仕上げる塗り壁の独特のパターンが特徴的で壁に陰影ができて雰囲気がでます。

  • 調湿

    しっくい:○/珪藻土:◎
    表面が多孔質構造で、湿度が高い時は水分を吸着し、低い時は吐き出します。しっくいと比べると珪藻土は多孔質性が高く調湿効果が高いです。

  • 消臭効果

    しっくい:○/珪藻土:○
    多孔質な構造がにおいも吸着する機能があります。

  • 防カビ、抗菌

    しっくい:○/珪藻土:×
    しっくいにはアルカリ性の成分が含まれるため、菌やカビを防ぎます。

  • ホルムアルデヒド吸着、分解

    しっくいの原料の消石灰がホルムアルデヒドを吸着、分解し、シックハウス症候群の対策となります。珪藻土も吸着はされますが分解はされません。

    しっくい:○/珪藻土:△

  • 耐火性

    しっくい:◎/珪藻土:○
    燃えにくい素材のため、不燃材料として室内の仕上げに使用されることがあります。

塗り壁材の種類

  • しっくい_珪藻土

    しっくい(練り済み)

    • 室内壁
    • 質感:さらっと
    • 調湿○
    • 消臭◎
  • しっくい_珪藻土

    しっくい(粉)

    • 瓦、外壁
    • 質感:さらっと
    • 調湿○
    • 消臭◎
  • しっくい_珪藻土

    珪藻土(練り済み)

    • 室内壁
    • 質感:ゆず肌
    • 調湿◎
    • 消臭○
  • しっくい_珪藻土

    しっくい風塗り壁材

    • 室内壁
    • 質感:さらっと
    • 調湿×
    • 消臭×
    • カラーの発色◎

特徴とメリットとデメリット

一覧

  • しっくい

  • 珪藻土

  • 漆喰風塗り壁材

しっくい

漆喰(しっくい)とは世界に古来よりある塗り壁材の一つです。
雨風に弱い土壁などの上から塗って耐久性や防水性を高める働きや、耐火性があるため、建材として室内の壁や外壁の仕上げとして寺院や家屋など様々な場所で使われてきました。
仕上がりは表面が滑らかで、白は少し光沢があります。販売されている商品には白以外のカラーバリエーションがあります。

原料は、石灰石を焼いてできた消石灰 ( 水酸化カルシウム ) を主成分に、水、のり(保水性)、すさ(ひび割れ防止材)などを混ぜたものです。しっくいは気硬性の素材で、石灰は二酸化炭素と反応し時間をかけて固まっていく性質があります。乾燥すると水分を含んでいたのりの部分がなくなり、多孔質となるため調湿効果、消臭効果のある壁材となります。
消石灰はアルカリ性で、菌やカビを防ぐ効果、化学物質のホルムアルデヒドなどを吸着分解する効果があるのが特徴です。

珪藻土

珪藻土(けいそうど)の塗り壁材はここ2~30年ほどで一般的にも使用されるようになりました。
耐火性、断熱性に優れ、七輪の原料としても使用されています。
仕上がりは少しザラッとしたゆず肌で、販売されているカラーバリエーションも豊富です。

原料は、藻類の一種である珪藻(植物プランクトン)の殻の化石が積み重なってできた堆積物を砕いた粒子と、固化材、接着剤を混ぜたものです。
粒子の1つ1つにはたくさんの穴があいているため調湿効果が高く、湿度の高い日本の風土に適した素材です。

漆喰風塗り壁材

壁紙の上から塗れるしっくい風の壁塗り材というものもあります。
塗り心地、乾燥後の状態はほぼ漆喰や珪藻土の仕上がりと同じ。
壁に塗料を塗る感覚と同じなので気軽にDIYで取り入れることが可能です。

しっくいや珪藻土と大きく違うのは、こちらの材料は粘度の高い塗料のようなものなので、調湿効果や消臭効果はありません。
仕上がりの見た目と扱いやすさを求める方におすすめです。
DIYで特別な道具を使わず手で大胆に塗っていくのが人気です。

塗り壁材の選び方

好みの壁材を見つけよう

  • 塗りやすさから選ぶ

    練り済みの商品で、購入後すぐに使えるタイプです。
    練る手間もなく、塗りやすいようちょうど良い固さになっているためDIYで塗る方に向いています。価格は粉末状の商品より高価。
    失敗したくない方におすすめです。

  • 値段の手ごろさで選ぶ

    粉末状の商品は練り済みのものよりも安価に手に入ります。
    広い面積を塗る方にはおすすめです。自身で水と混ぜてタイプで、バケツ、かくはん機を別で用意してだまのできないようによく練り合わせるようにします。塗り壁材の固さの状態など見極めが必要で経験者やプロ向けです。混ぜる際に粉が舞いやすいため、室内での作業の際には気を付ける必要があります。

    ただし、粉末状の壁材は壁紙の上から塗れない製品もありますので、よく説明を読んで選ぶようにしてください。

  • カラーから選ぶ

    白以外にも、クリーム色や黒色などメーカーによって様々なカラー展開がありますので、好みの色を選びましょう。

    後から塗料で色を上塗りすることは、しっくいや珪藻土の壁の特徴である多孔質の部分を覆ってしまい効果がなくなるためお勧めしません。

しっくい、珪藻土の豆知識

仕上げのパターン模様の紹介

  • 塗り壁材はコテや、クシ、ハケでパターンを付けることで、壁紙とは全く違い2つと無い奥行きのある独特な質感になります。
    ランダムに塗っていくだけでも雰囲気が出ますし、作為的にパターンを付けていくのも統一感があり美しい壁面になります。

  • ・コテ仕上げ
     スクエア/スパニッシュ
     扇型
     塗りざらし(ランダム/ウェーブ)

  • ・櫛引(くしびき)
    ・引きづり(手で)
    ・スポンジ
    ・ローラー
    ・パターンローラー
    ・マーブル