木と木、紙、布などを接着するためのものです。接着剤に含まれる水分が蒸発したり接着する素材に吸収されることで、接着剤の中の成分が固まり、対象物同士を接着します。
木工用接着剤(ボンド)の使い方
木工用接着剤とは
木工用接着剤の種類
よく見かける
- 少し弾性があり衝撃に強い
耐水性がある
- 水に強い
- カチカチに硬貨する
瞬間接着剤
- 小さい木工品の組み立て向き
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使用シーンから選ぶ
木工用の接着剤と言っても、多々種類があります。
種類によって特徴が違っていて、向いている使用シーンが分かれます。・水のかからない場所で、衝撃にもある程度耐えられる接着剤なら
「コニシ:ボンド・木工用」「セメダイン:木工用接着剤」・接着後にヤスリ作業をする、屋外でも使用する予定がある際に使用するなら
「フランクリン:タイトボンド」・小さな木工作品や穴埋め補修ですぐ乾いて次々作業をしたいときなら
「コニシ:アロンアルファ」「アルテコ:瞬間接着剤712木工用」のように、それぞれ使い分けると良いでしょう。
木工用接着剤の使い方
手順
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まんべんなく塗る
まず初めに、接着面の汚れを拭き取っておきましょう。
木に水分が含まれると接着剤の効果が薄まってしまいますので、乾いた布か、硬く絞った布を使用してください。そうしたら、接着剤を面に出しましょう。
しっかり全面を接着させるために、ヘラなどを使ってまんべんなく塗るとより良いでしょう。木工用接着剤は、接着するものの片面にだけ塗るのでOKです。
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他の木工用接着剤でも同じです。
接着面に直接塗布します。使用する接着剤によって、粘度が少しずつ違います。
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接着剤が行き渡っているか確認
先ほど接着剤を塗った面を接着したい場所にぐっと押して貼り合わせ、接着剤がしっかり塗れているかどうかを確認するためにもう一度離してみました。
接着面にまんべんなく接着剤が行き渡っていることがわかります。 -
こちらは塗り広げずそのまま貼り合わせた時の様子です。
接着剤が足りず、面全体に行き渡っていません。接着剤はグッと押したときに少しだけはみ出る程度塗るのがベスト。
少し多めに塗っておけば、わざわざヘラで伸ばさなくても全体に行き渡るのでそれでもOKです。 -
圧着する
接着剤は圧着することで本来の力を発揮します。
圧着せずそのままにしておくと、微妙な隙間が生まれ、簡単に外れてしまいます。接着面同士を貼り合わせたら、クランプを使って圧着させ、そのまま乾燥して硬化させましょう。
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はみ出した接着剤は拭き取る
クランプで圧着すると、余分な接着剤が押し出されてきます。
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接着剤が乾く前に濡らした布などでしっかり拭き取ってください。
乾燥後も接着剤が残っていると、その部分だけ盛り上がってしまい、やすりで削る労力もかかります。
木工用接着剤の比較
セメダインの木工用とタイトボンド
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塗布後の状態を比較
よく見かける接着剤のうち2つを比較してみました。
【右】セメダイン/木工用接着剤 速乾
硬化しても少し粘り気が残るタイプ
真っ白で塗り伸ばすには支障はないが粘度がある【左】フランクリン/タイトボンド
硬化後はカチカチになるタイプ
固まる前は少し黄色味があり、サラサラしている -
硬化後の見た目を比較
【上】セメダイン/木工用接着剤 速乾
硬化後は透明
爪など硬いもので押すと少し凹む【下】フランクリン/タイトボンド
薄ら黄色味が残る
カチカチに固まっている
やすりで削った時の違い
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【上】セメダイン/木工用接着剤 速乾
やすりででたゴミや木屑と絡んでしまい、途中で少し汚くなった部分ができる。消しゴムのカスみたいなイメージ。
削り落とすことは可能。【下】フランクリン/タイトボンド
木と一緒に接着剤も削っている感覚で、跡残りがすくなく削り落とせる。
接着剤の上から塗装できるのか?
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木材にステインで着色をしてみたところ、どちらも同じくやすりで削ったところは特に問題なく塗装ができました。
しかし、接着剤の残っている部分は塗料を弾くためステインは浸透しません。
接着剤が塗装したい面にはみ出てしまった場合は、乾燥前にしっかり拭き取るか、やすりがけを行うようにすることをお勧めします。【右】セメダイン/木工用接着剤 速乾
【左】フランクリン/タイトボンド