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塗装用ワックスの塗り方

塗装用ワックスの役割とは

木材に塗るワックスというと、床をコーティングするワックスを思い浮かべることが多いかもしれませんが、DIYした木製の作品を着色する際によく使用される半固形の塗料もあるんです。
塗装用ワックスの主成分は蝋で、蜜蝋や植物性油脂が使用されています。
その蝋が木の表面に膜を作り保護の役割をし、磨くと淡い光沢が出て仕上がりも美しいです。
木目を生かした着色材としてカラーのバリエーションも楽しめます。
塗装用ワックスの耐久性は3ヶ月〜1年ほどで、よく触れる場所であれば塗料が剥げやすいため、塗り直しなどのメンテナンスの必要があります。

準備するもの

  • ワックス

    • ワックス塗料
  • ウエス

    • 布ウエス
    • 紙ウエス
    • スチールウール
  • マスキングテープ

    • マスキングテープ
  • マスカー

    • マスカー
  • 紙やすりセット

    • 紙やすり

塗り方の手順

準備〜下地調整〜

  • 1.木の表面を整える

    塗装用ワックスを塗る前には、下地調整として木材の表面のやすりがけをしておくようにします。
    木目方向に真っ直ぐやすりがけを行うことで木の表面に元からある凹凸やキズ、汚れが取れます。
    木材には#300くらいまでの紙やすりを使用して、表面に凹凸がなくなるまで整えます。
    キズや製材跡が深い場合は始めに使用するやすりの番手を#80などの粗いのもから初めて徐々に細かい番手に変えていってください。

    塗装用ワックスの塗膜は、木の表面の凹凸に入り込むようにして作られます。
    はじめに表面を整えておくことで、凹凸に入り込むワックスが均一な厚みで塗膜を形成し、艶があり美しく仕上がります。

  • 木の表面を荒らす

    逆に、表面をきれいに整えておかないと、深いキズになっている部分にワックスが多く入り込みその部分だけが目立ってしまうため、美しいというよりも「味のある仕上がり」といった風合いになります。

    その仕上がりをわざと出すために、下地調整の時にやすりがけをランダムな方向に行ったり、粗いやすりを使用して傷をつけたりするというのも、テクニックの一つです。

  • やすりがけをすると、細かい木の粉が発生します。
    この粉がワックスと混ざってしまうと仕上がりが悪くなってしまうため、塗装前に乾いた布もしくは水を固く絞った布で表面をきれいに拭き取っておいてください。
    このときに水分を多く含んだ布で拭いてしまうと、木の粉は取れますが木の繊維の方が水分を含んで膨らみ毛羽立ちができてしまいますので注意してください。

準備〜塗装の前に〜

  • 2.塗装用ワックスを準備する

    塗装用ワックス多くは缶の中に、やや硬めのクリーム状で入っています。
    熱に弱く、夏場はシャバシャバになっていることもありますので、蓋を開けるときは中身が飛び散らないように注意してください。

    メーカーごとに豊富なカラー展開があります。
    色サンプルを参考にして好みの色を選びましょう。

  • 3.養生する

    作業台や周辺の塗料が付いてはいけない場所を、マスカーやマスキングテープで覆っておきましょう。

    また手で持って作業することが多いため、手に塗料がつかないように塗装用手袋をしておくことをお勧めします。

塗り方

  • 4.ウエスにワックスを取る

    ワックスの缶に直接ウエスを入れて適量を取ります。
    少なすぎても多過ぎても良くありませんが、特に少なすぎるとムラができやすくなってしまいます。
    少ない状態で無理にワックスを伸ばそうとすると、極端に薄い膜ができてしまいその上にワックスを追加で塗り込めなくなってしまいます。

    ゴシゴシ擦らない状態で、スーッと同じ濃さで伸ばせる程度が丁度良い量です。

  • 5.木目に沿って塗る

    ウエスを木目に沿って動かしてワックスを塗り広げていきます。
    木の繊維に馴染ませるようなイメージです。
    ゴシゴシと表面をこすらないようにして、全体に均等にワックスを広げてください。

  • ワックスをつけ過ぎると、ベターっと汚れがついているような状態に見えます。
    または、ウエスで拭っても拭ってもベトベトした状態もつけ過ぎの状態です。

    その時は、ワックスのついていないウエスで余分を拭き取ってしまいましょう。

塗装面を確認

  • 6.表面の状態を確認

    ワックスは木の一番表面を薄く染めている状態でもあります。
    そのため木目が引き立つ仕上がりです。

    やすりで表面を整えていても、塗ってみるまではわからなかったキズや凹凸が濃い部分として出てくることがあります。
    その時は塗り終わった上から少し荒めのやすりで削り直して、もう一度ワックスを塗り直してみるとキズなどが目立たなくなります。

  • 木口の状態を確認

    木の年輪の部分(木口)は塗料を多く吸い込むため、その他の面よりも色が濃く出てしまいます。
    その上、ザラザラとしているため塗りにくく、ワックスをつけ過ぎてしまいベタベタになることも。

    塗り方のコツは、少し多めのワックスをウエスに取り軽めにポンポンポンと乗せて押し込むようにしながら塗ったら、マダラになっているワックスを周りに広げて色が均一になるようにすると良いです。

  • 7.乾燥させた後は磨く

    塗り立ての状態は、まだ塗膜が安定せず柔らかい状態です。
    少しの時間乾燥させて、塗膜を固めます。

    そうしたら、スチールウール、なければ何もついていないウエスを使用して表面を少し力を入れて磨いていきます。
    表面のワックスが摩擦でツルッとして、光沢のある仕上がりになったらこれでワックスの塗装は完了です。

塗り方のポイント

下地作りの違い

  • やすりがけの方向を変えてみる

    美しく仕上げたい場合は木目の方向に沿ってやすりがけを行いますが、古材のような風合いを作りたい場合は木目にそわせないようにしてやすりがけをしてみてください。
    そうすることでやすりの後がワックスを塗ることで浮き出て見え、使い古したように見えてきます。

    もう一つの特徴として、木目にそわせずやすりをかけることで、木の表面に多くの傷ができている状態のため、ワックスが入り込む隙間が多く、色が濃く乗ります。
    濃い目に着色したい時にはこの方法か、元のワックスの色が濃いものを使用するようにしてください。

集成材、合板に着色してしてみたところ

  • それぞれ特徴のある木材を用意

    上記では2×4材(無垢材)に塗装を行なっていましたが、集成材と針葉樹合板にワックスを塗ってみるとどうなるかをみていきます。

  • 針葉樹合板にワックスを塗る

    合板の表面は無垢材と似ていますが、針葉樹合板の方が木目の幅は少し大きくよく見える仕上がりになりました。

    また、今回使用した針葉樹合板は表面が粗くなっていましたが、1層1層が薄い単板のためやすりがけで整えられる範囲も限られていて、ワックスが凹凸に深く入り込んでしまう部分も出てきました。
    仕上がりとしては木目はきれいですが、キズも多少目立つというかたちで、雰囲気を感じる仕上がりを楽しむのに向いています。

  • 集成材にワックスを塗る

    集成材は無垢材のかけらをはぎ合わせて作った板のため、無垢材とは違い、塗った後の木目が場所ごとに違って見えることと、継ぎ目のギザギザの部分が少し目立つのが気になります。

    木目を楽しむには向いていませんが、集成材は表面が整えられているため、大きい板材をワックスで塗ったものはツルっとして美しい仕上がりを作れます。

ステインとワックスの組み合わせ

  • 2つの塗料を重ね塗りする

    ワックスは基本的に色づきは薄めです。
    そのため、濃く深い色味を出したい時は、先にステインを塗った上からワックスを塗ることをオススメします!

    ステイン塗料は木の内側に浸透し着色する塗料なので、表面を保護する効果はありません。
    上からワックスを塗ることで保護と、ツヤ出しの効果を付加できるので2種類の塗料を合わせて使うのも、2倍手間はかかりますがより良いですよ。

こんなものを塗る時にぴったり

塗装対象の場所・もの

  • 棚・チェスト

    棚の表面をアンティーク風の仕上がりにするのに、塗装用ワックスはぴったりです。
    ただし、もし飾り棚の塗装に使用する場合は、紙や布をずっと置いておくと色移りしてしまうため注意が必要です。

  • テーブルトップ

    無垢材などのダイニングテーブルにワックスを使用するのも、木の風合いをそのまま楽しめるため良いです。
    テーブルは人がよく触れる部分であるため、完全に効果しないワックスの塗膜はだんだんとキズ付き剥がれていってしまいますので、表面がくすんできたら塗り直すなど、メンテナンスを定期的に行うようにしてください。