テーブルソーとは、テーブルの真ん中に丸のこの刃が飛び出した状態で取り付けられている木工機械です。丸鋸盤とも呼ばれています。
大型のタイプと、作業台の上で使える小型のタイプがあります。
テーブルソーの使い方
テーブルソーとは
テーブルソーとはどんな道具?
特徴
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どんな道具?
テーブルソーは、テーブルの真ん中に丸のこのはが取り付けられた木工機械です。手持ちの丸のこをひっくり返して台に取り付けたようなイメージです。
手持ちの丸のこや、据え置き型のスライド丸のこは材料に向かって歯を動かして切断するのに対し、テーブルソーは材料を刃に向かって動かし切断するという違いがあります。
長い材料の切断や、角材の縦割りなどに向いています。
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各部名称
・テーブル
・のこ刃
・安全カバー
・ガイドフェンス
・マイターゲージ
テーブルソーの種類
丸鋸盤
- 大型
- 据置型
ミニテーブルソー
- 小型
- 作業台の上で使用
ワークテーブル
- 手持ちの丸のこを取り付けて使用する
デーブルソーでできる加工
一覧
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縦割り・縦切り
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横切り
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傾斜切断・角度切り
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溝切り
縦割り・縦切り

角材を縦に割いていくように切断します。
スライド丸のこや手持ちの丸のこでは難しい加工も、材料を刃に向かって送ることで切断することができます。
横切り

材料を小さく切断することができます。
少し幅のある材料を横切りする場合は、フェンスと刃の間に木材が挟まった状態になり、回転を続けている刃に引っかかってしまうとものすごい勢いで飛んでいってしまうことがありますので注意が必要です。
傾斜切断・角度切り

刃の傾きを変えることで、材料を斜めに切ることができます。
溝切り

材料を貫通しない高さに刃の出幅を調整し、切りたい溝の幅を決めたら、刃が少しずつ横にズレるようにしながら材料を通していき、削れてできた溝を広げていくことで綺麗に溝を切ることができます。
使用方法
材料の送り方のポイントの違い
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押さえるポイントは3つ
刃に向かって材料を送っていきますが、ガイドに沿わせているからといって後ろからどんどん押し進めようとしてはいけません。
刃の回転で材料が浮き上がったり、ガイドフェンスから材料が離れてしまい切り口が直線で無くなったりすると、材料が挟まりやすくなります。
①材料が浮かないようにテーブルの方へ押さえること
②ガイドフェンスに向かって押さえて沿わせること
③切れるスピードに合わせてゆっくり押し進めることこの3つがポイントです。
もし切断スピードが遅いと感じる場合は後ろから押す力を強めるのではなく、一度電源を切って、使用している刃が適切であるかを確認するようにしましょう。刃が劣化していたり刃数が適合していないかもしれません。
使用上の注意点
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大怪我につながりやすい
テーブルソーは刃が高速回転した状態でテーブルに設置されているため、手や指が巻き込まれると大変な事故につながります。無茶な使い方をすると指がなくなってしまうことも考えられます。
できるだけ安全に作業するためには、素手ではなく材料を押す治具を使用します。
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キックバック
回転する工具には必ずキックバックという現象が起きます。テーブルソーの使用途中で起きるキックバックとは、材料が跳ね返ってくることです。
キックバックが起きる状況として考えられるのが、
・材料を前に送っているときに上から押さえる力が甘く、だんだんと前が浮いて刃と材料が挟まってしまう。
・材料を前に送るときにまっすぐ進めておらず、途中でズレて切り口が斜めになり挟まってしまい材料が跳ねて回転する。
・木の性質のねじれや歪みがあり、まっすぐ切断していても切っている最中に歪みが作用して刃を挟み込んでしまう。などです。
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キックバックが起きないように作業することが一番大切なことです。注意しておくポイントを頭に入れておいてください。
・切断している延長線上には立たないこと。
・材料が暴れたと思ったら押さえるのではなく手を離す。
・身体を保護具を装着する(保護メガネ、イヤーマフ、マスク)
・のこ刃の安全カバーを絶対に取り外さない。
・材料を押すための治具を使用する。
・材料が前に送り進められなくなったら無理せず一度電源を切る。
まとめ
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テーブルソーは細かい加工をするのにとても活躍する機械です。しかし、使い方を一歩間違えれば大怪我につながりやすい危険な機械でもあります。
木材の単純な切断であれば、手持ちの丸のこや卓上スライド丸のこ、ジグソーなどを活用すると良いです。
どうしても必要な作業があるときには最大限注意してテーブルソーを利用する、という風にしてご自身を守りながら加工に取り組みましょう。