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ドリルドライバーの使い方

ドリルドライバーとは

先端にドライバービットを取り付けることでネジ締めが、ドリルビットを取り付けることで穴あけができる電動工具です。

ドリルドライバーの使い方

ビットを装着する

  • スリーブを回す

    ドリルドライバーの多くは、3つの爪でビットを固定するタイプです。
    スリーブを回すと爪が離れて開いたり、近づいて閉まるようになっています。

    ドリルドライバーには、6.35mmの六角軸のビットはもちろん、丸軸のビット、太い・細いビットも先端の口径に合えば使用が可能です。

  • ビットを固定する

    スリーブを反時計回りに回すと3つの爪が開いていきビットが差し込める状態になります。
    ビットを奥まで差し込んだら、時計回りにスリーブを回し、グッと締めてビットを固定します。

    固定できたら、ビットが抜けてしまわないか軽く引っ張ることと、一度回転させてみてビットがまっすぐ固定できているか、軸がぶれていないかを確かめてください。

ドリルドライバーの基本機能

  • ドリルドライバーの基本的な機能には以下のものがあります。

    【無段変速機能】
     押し込み加減で回転速度が変わる

    【回転切り替えスイッチ】
     回転方向を切り替える

    【クラッチ機能】
     トルク(締め付ける力)の調整

    【回転スピード切り替えスイッチ】
     低速回転・高速回転の切替が可能

クラッチ機能

  • クラッチ機能とは

    クラッチ機能とは、ネジを締め付ける強さ(トルク)を設定すると自動で回転が空回りする機能です。
    常にちょうど良い締め付けで作業できるため、ネジの締め込みすぎを防ぎます。
    本体にあるダイヤルでトルクを設定することが可能です。

  • ダイヤルの設定

    ダイヤルには1から20(※メーカーによって違う)まで数字が書いてあります。
    トルクは1が弱く、数字が大きくなるごとに強くなっていきます。

    同じネジを同じ素材に大量に締めるときにトルク調整ダイヤルを設定しておくと、常にちょうど良い締め付けで作業し続けられるため、手際良く作業ができます。

  • ちょうど良い設定とは

    同じネジで、同じ木材に対して、ダイヤルを1から順番にネジを打っていきました。

    設定1、5では、トルクが弱くネジはほとんど入り込まず止まりました。
    設定10では、ネジが少し飛び出した状態で後もう少しというところ。
    設定15で、ちょうど良い状態で締め込めました。
    ドリルモードだと、どんどんとネジが入り込んでいってしまいました。

    メーカーによってトルクの設定が違いますので、今回は15でちょうど良いとなりましたが、別のメーカーのどうがを使用するとまた設定が変わってきます。
    また、使用する木材の状態によっても、同じネジをつかっても設定が変わってきますので、使用する前にどこがちょうどいい状態かを1から順番に締め付けてみて調整することが必要です。

スピードコントロール

  • 回転スピード切替スイッチ

    ドリルドライバー本体の上部に回転スピード切り替えスイッチがあります。
    スイッチには「1/low」「2/high」と書いてあり、MAXの回転数を切り替えることが可能です。
    「1/low」は「低速」で、確実にネジ締めを行うとき
    「2/high」は「高速」で、木材の穴あけを行うとき
    と、それぞれ作業に合わせて設定すると作業がスムーズです。

穴あけ作業のコツ

  • 作業の前に

    トルク調整ダイヤルを最後まで回すとドリルモードになり、クラッチ機能が解除された状態になります。
    穴あけ作業時にはドリルモードに設定しましょう。

    また回転スピードも高速に設定しておきます。
    木工用ドリルなどを使用する場合は、回転速度が遅いとドリルビットを痛めてしまうことがあります。
    逆に金属に穴をあけるときには回転速度が高すぎない方が良いので、何に穴をあけるかによって設定を変えてください。

  • 下穴錐で穴をあける

    下穴錐を使用する際は、ほとんど抵抗がなくスッとビットが入っていきます。
    あまり押し付ける力が強すぎないように、垂直を意識しながら作業してください。
    抜くときには無理に引き抜かず、回転させた状態のまま上に引き上げます。

    下穴錐は細いため、少しの力でも折れてしまいやすいです。
    穴をあけるとき、抜くときのどちらの時にも、本体と一直線を意識して、左右に力が入らないようにしましょう。

  • 木工用ドリルで穴をあける

    少し大きめの穴をあける際には木工用ドリルや竹用ドリルを使用します。
    真っ直ぐに貫通穴をあける際には垂直を意識して作業するか、ドリルガイドを使用すると失敗が少なくなります。

    大きい穴になると、回転の摩擦で材料が動いてしまうことがありますので、手で押さえながら作業するのが難しい場合には材料をクランプで固定して作業するようにしてください。

ドリルドライバーを使う時は

  • バッテリーが無くなったら充電しておこう

    ドリルドライバーには、コード式のものと、バッテリー式のものがあります。
    コード式のものは使用中のパワーが安定していますが、バッテリー式のものは電池残量が少なくなってくるとパワーが弱くなってしまいます。
    だんだんとネジを締める力が弱くなっているとか、穴をあけるのがうまくいかないと感じたら電池残量を確かめてみてください。

    バッテリーをしっかり充電し直すことで、また元のように安定した作業できるようになります。