先端にドライバービットを取り付けることでネジ締めが、ドリルビットを取り付けることで穴あけができる電動工具です。回転方向に打撃を加えてパワフルに回して作業します。
インパクトドライバーの使い方
インパクトドライバーとは

インパクトドライバーの使い方
ビットを装着する
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スリーブを引っ張る
インパクトドライバーに対応している、6.35mmの六角軸のビットを準備しておきましょう。
スリーブを引っ張るとビットが装着できる状態になります。 -
スリーブを引っ張ったまま、ビットを差し込みます。
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スリーブから手を離す
ビットを奥まで差し込んだら、スリーブから手を離すだけで装着完了です。
ビットが抜けてしまわないか、軽く引っ張って確かめるようにしてください。
インパクトドライバーの基本機能
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無段変速機能
トリガースイッチを押し込むと先端が回転します。
この時、押し込み加減で回転速度が変わります。軽く押したときにはゆっくりと回転します。ネジ締めの始めと終わりには低速で安定させるようにしましょう。
奥まで押し込むと高速回転になります。高速で回転させると、ねじ山とビットが外れやすくなり、ねじ山を潰してしまうこともありますので注意してください。 -
回転方向切り替えスイッチ
基本的な機能として、本体の左右に回転方向を切り替えるスイッチがついています。
握ったときに右側にくるボタンを押し込むと「正回転」、左側のボタンを押し込むと「反回転」になります。ちょうど真ん中に来るようにセットするとロックがかかり、トリガーがスイッチが引けなくなります。
長期間使用しない時や、持ち運ぶときにはロックしておきましょう。
ネジ締めのコツ
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組み立て作業に
DIYで組み立てをして何かを作ると言ったら、インパクトドライバーでネジ締めです!
ネジ締め作業で抑えておきたいポイントを説明します。 -
初めはネジを支えながら
ネジを打ちたいところに立てて、ネジや間に合うようにドライバーの先端をセットします。
この時はまだネジがぐらぐらしますので、ネジを手で支えておきましょう。
そのままトリガースイッチを軽く押してゆっくりとビットを回転させ、ネジの先端が木に食い込み自立するところまで入れ込んでいきます。この時、木材の端にネジを打つと木が割れやすいため、下穴錐で穴をあけておくことをお勧めします。
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上から押さえるようにして
手を離してもネジが倒れない状態になったら、本体に手を乗せるように添えて、ねじ山からドライバーが浮かないように軽く抑えます。
トリガースイッチもしっかり押し込んで高速回転させるとどんどんネジが入り込んでいきます。慣れない間は、一気に締め込むのではなく、1〜2秒トリガーを引く→離す→引く→離すを繰り返して徐々にネジを締めていくとよいです。
そうすることで、ねじ山が潰れたり、ねじ山からドライバーが外れて制作物にドライバーの先端を打ち付けてしまうという失敗が減りますよ。また、両手でインパクトドライバーを持って作業するときは、材料が回転して体に当たって怪我をしたり、作業台から落としてしまうことなどがあり危ないので、クランプで材料を固定するようにしてください。
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締め終わり
ネジ頭が材料付近まできたら、トリガースイッチを押す力を緩めてゆっくりと回転させ、ネジを締め込みすぎないように調整します。
勢いよく締め込んでネジが埋まってしまわないように気をつけてください。 -
ネジが素材とフラットの位置までしめられたら完成です。
インパクトドライバーを使う時は
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バッテリーが無くなったら充電しておこう
インパクトドライバーには、コード式のものと、バッテリー式のものがあります。
コード式のものは使用中のパワーが安定していますが、バッテリー式のものは電池残量が少なくなってくるとパワーが弱くなってしまいます。
だんだんとネジを締める作業がスムーズに行かなくなってきたら電池残量を確かめてみてください。バッテリーをしっかり充電し直すことで、また元のようにパワフルに作業できるようになります。