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紙やすりの使い方

紙やすりを活用しよう

紙やすり(サンドペーパー)には数字が書いてあり、それがやすりの目の粒度を表しています。木材の表面を整えるためにはどの紙やすりを使えばいいのか大体で行ってしまっている方は参考にしてみてください。

紙やすりの使い方

使用前に準備すること

  • 当て板やホルダーを準備する

    木材にやすりがけを行う際、表面を平らにしたいのなら、当て板になる木片に紙やすりを巻き付けたり、ホルダーを使用したりと、平らな面が材料に当たるようにして作業することが重要です。
    手でサンドペーパーを持って作業をすると、力に強弱が生まれ面に均一にやすりが当たらなくなってしまいます。また、作業中に摩擦の熱で指が熱くなりやけどにつながることも。曲線や曲面のある材料の場合は少しなら手を使い、作業箇所が多い場合は丸い棒状のものに巻き付ける、ゴム板に巻き付けるなどして工夫してみてください。

  • 適度な大きさにカットする

    サンドペーパーのサイズは販売されているものによって違います。当て板やホルダーに合わせて使いやすいサイズにカットしましょう。
    サンドペーパーをカットしたいサイズに折り、裏からカッターナイフで切り分けるか、手で裂いてください。ハサミでも切れますが、やすりの表面の粒子が刃を傷つけてしまいハサミの切れ味が悪くなってしまうのでやめておきましょう。

  • やすりの交換の目安

    使用しているうちに、やすりが目詰まりしたり、砥粒がはがれ落ちていき十分に研磨できなくなっていきます。サンドペーパーは消耗品です。うまく削れなくなってきたなと感じたら、ペーパーの表面が木くずで埋まって白っぽくなっていたり、サラサラとして粒が感じられなくなっているはずです。そうなっていれば新しいサンドペーパーに交換してください。

紙やすりの活用方法

  • サンドペーパーの主な使用シーンは以下があります。

    【表面を平滑にする】
    表面のザラザラを整える

    【バリ取り】
    切り口にできたささくれを取る

    【面取り加工】
    材料の角を落とす

    【塗装前の下地作り】
    塗装の前に行う準備

    【エイジング加工】
    古材のように見せる

    【塗装剥がし】
    塗膜をやすりで削り落とす

紙やすりで木材の表面を平らにする

  • やすりがけとは傷をつけること

    やすりをかけると木材の表面がつるつるとしてキレイになるのですが、それはもともとの素材の凹凸を削り落としているから。やすりがけとは、不揃いな凹凸のある表面に対して均一な凹凸をつけ直すようなものと考えるとわかりやすいです。

  • 番手の種類を知る

    紙やすりの裏に書いてある#のついた数字は、目の粗さ(粒度)を表していて、番手と呼ばれます。
    番手は40~2000まであり、数字の小さいほうから粗目#40~100、中目#120~#240、細目#280~#800、極細目#1000~と分類されます。木材の表面を整える際に使用するのは細目までで十分です。

  • 番手の選び方

    木材を研磨するときは、粗い番手→中くらいの番手→細かい番手の順でやすりがけしていきます。番手の選び方は、粗けずり#80、調整#120、仕上げ#240のように、番手を1.5~2倍くらいで順に増やしていくのがおすすめです。必ずそうしなければならないというわけではありませんのでお好みの番手を3種類ほど用意してみてください。

  • 木材の状態

    使用する木材の状態によって始めに使用する番手を変えると良いでしょう。元の表面が荒い材料ならば#80から作業し始めて、ある程度平らに整うまで粗目~中目のやすりを順に使用してください。
    逆に集成材のように元から表面がきれいな木材の場合は、粗目は使用せず細目に近い中目のサンドペーパーから使用するのが良いでしょう。

  • 木目に沿ってやすりがけする

    サンドペーパーを当て板やホルダーに取り付けて準備できたら、やすりがけしていきます。木材の場合は木目に沿って作業を行うことがポイントです。
    木目に逆らって縦横斜めにとランダムに動かしたり、丸く円を描くように動かしてしまうと木の繊維に傷が付いてしまい、よりザラザラと毛羽立ってしまいます。上から塗装する場合にその傷が目立ってしまいますので、美しく仕上げたいときは必ず木目方向にだけサンドペーパーを動かすようにしましょう。

  • 木粉を拭き取る

    作業が終わったら、表面には細かい木の粉がついていますので、乾いた布で拭き取ってください。水分を含んだ布で拭き取ると木の繊維が膨らんでザラザラとしてしまいます。どうしても木粉が取り切れず気になるという場合は固く絞った布で拭き取るようにしてくださいね。

バリを取る

  • バリとは

    買ってきたばかりの木の切り口や、自分でのこぎりや丸のこで切った後に、木のささくれができていることがあります。このささくれをバリというのですが、そのままにしていると見た目が悪いだけではなく、指に刺さったりい衣類に引っかかったりして危険です。

  • バリの落とし方

    バリは、指にできるささくれと同じで、引っ張って落とすとよりめくれてしまうことがあります。バリを取り除きたいときは無理に引きちぎらず、内側から外側に向かって角を丸くするようなイメージでやすりを当てて、削ぎ落していってください。

  • できるだけバリの出ないようにすることも大事

    バリができてしまった部分は引っかからないように落としてしまいますが、木材の見た目としてはかけてしまっている状態です。見た目が気になるという方は、バリのあった部分を目立たなくなるまでやすりで削り落としてしまうか、そもそもバリが出ないようにのこぎりなどで加工することが大事です。

面取り加工

  • 面取り加工とは

    面取りとは、材料の角部分を45度に削ったり、丸く削ったりすることなどを指します。木材を面取りする理由は、いすや机などをDIYしたときに体が制作物に当たった時痛くないようにということもありますし、単純に見た目の印象が柔らかくなるということもあります。

  • 木材の面取りの方法

    サンドペーパーを当て板やホルダーに取り付け、木材の角を取りたい部分に均一に当てて動かすだけです。粗目~中目のサンドペーパーを使うことで効率よく削れますが、粗目だと削れ過ぎてしまうことがありますので注意。
    45°に角度をつけた面取りの場合は、手の角度で面が変わってしまうので気を付けて作業しましょう。丸く面取りしたいときも場所によってやすりのあたり具合が違い、丸みが違っているということが起きやすいので、仕上がりを確認しながら作業してください。

塗装前の下地作り

  • 木材に塗装する前に

    木材を様々な塗料を使って仕上げることができますが、そのまま塗るのと、やすりをかけてから塗るのとでは仕上がりの美しさが変わってきます。表面を平らにする方法で整えてから塗装するようにしてみてください。

  • なぜ塗装前にやすりがけをするのか

    木材にそのまま塗装すると、販売時に付着している土埃や手垢などの汚れが残っていたり、接着剤や油が付着していたりすることで塗料がうまくつかない部分が出てくることがありますし、見た目も悪くなってしまいます。また、表面の木目を覆い隠すような塗料(ステイン・ワックス以外)では木材の凹凸がそのまま残り、凸凹が目立つのが気になってしまうでしょう。

エイジング加工

  • わざと傷をつけて使い込んだ風合いに

    エイジング加工とは、買ってきたばかりのきれいな木材を、長年使い込んだ木材のように加工することを言います。
    これまで説明してきた内容とは逆に、わざと粗目のやすりを使って傷をつけたり、表面をザラザラにしたり、塗装した上からやすりをかけて塗装を部分的にはがしたりと、ビンテージの風合いやアンティーク感を自分で作り出します。

  • ワックスやステインを塗ることで仕上がる

    木材にランダムにやすりをかけて傷をわざとつけても、色を塗らないままでは実はあまり傷は目立ちません。ワックスやステインを木材に塗りこむと、傷のついた部分には塗料が深く浸透し、その部分が濃くなったり、足場板のように使い込んで傷ができたような風合いに見えたりして、仕上がりに味が出てきます。既製品にはないDIYならではの雰囲気を楽しみたい方にもぴったりです。

塗装剥がし

  • 塗装した面にやすりをかける

    木などの素材の表面に塗られた塗料を削り落とす際にもやすりを使用します。
    塗膜は木の表面に比べて硬いため、粗めのやすりを使用すると剥がしやすいですが、綺麗に剥がすためには多少は木の表面にもやすりで傷がついてしまいますので了承の上作業してください。
    また、塗膜は硬くて粘りがあるため手作業ではなかなか剥がしきれませんので、電動のサンダーを使用することをお勧めします。