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ステンシルの方法とアイデア

ステンシルとは

ステンシルシートと呼ばれる型紙越しに、文字やイラストを転写することです。ステンシルシートと塗料さえあればすぐに始められます。自分でDIYした制作物や既製品に手軽で簡単、かつ手書きと違いシートのデザインのままキレイに装飾できるので、ワンポイントデザイン加えるのに根強い人気があります。

ステンシルからDIYを始めてみよう

  • 手軽で失敗しにくい

    アイテムに簡単にデザインを加えることができるステンシルは、初めてDIYするという方でも簡単に取り入れることのできるテクニックです。
    特別な道具や材料はほとんど必要ありません!
    お好みのデザインのステンシルシートと、好きな色の塗料、スポンジや筆があればOKです。

  • プラスアルファが個性に

    シンプルな木製のアイテムも、ステンシルをするだけでオリジナルのものになります。
    文字やイラストを組み合わせて自由にデザインを楽しみましょう。

ステンシルの方法

準備するもの

  • ステンシルシート

    ステンシルシートは、ステンシルプレートとも呼ばれています。
    既存のデザインが切り抜かれたものが多数販売されており、100円ショップやホームセンターなどのほか、通販でも購入できます。
    思うようなデザインがなければ、自分で図柄を切り抜いて作ることも可能です。

    ステンシルシートには英字やイラスト、模様などさまざまな商品が販売されています。
    絵や字を描くのに自信がない方でも、ステンシルであれば利用すれば、誰でもデザイン性の高い文字やイラストを描くことが可能なのが嬉しいところ。

  • 塗装道具

    ステンシルシートの上から塗料を塗っていく際に使う道具を準備します。
    ステンシル専用のステンシルブラシがあると、細部までキレイに色を塗ることができます。
    ですが、専用のブラシがなくても代用できるものであれば他の道具でもOK!
    普通のハケや、家にある食器洗い用のスポンジなども塗装に使えます。

    物によってはハケは使わず、スプレーで色を塗っても良いです。

  • 塗料とステンシルしたいもの

    塗料はお好みの色、ステンシルを施したい素材に合わせて選びます。
    ステンシルを施した後、剥がれないよう保護するには上からニスを塗ってください。

  • にじまないコツ

    塗った後、シートをはがすと図案がにじんでしまっていた…
    ということもあると思いますが、そうならないようにステンシルシートをぴったり固定するのがうまくいくコツです。

    マスキングテープでできるだけ隙間ができないようにシートを貼り付けるのが一番簡単な方法です。
    より複雑な図案の場合は、貼ってはがせるスプレーのリをシートに吹き付けておいて、ステンシルしたい場所に貼り付けると細かい部分もシートが浮き上がらず塗料がにじむ心配がなくなりますよ。

塗り方:ステンシルブラシ

  • ブラシの特徴

    ステンシルブラシは、他の広範囲に着色するためのブラシとは違い、毛先がそろっていて先端が平らになっています。
    毛も固めで太く、塗料の含みは少ないです。

    この特徴を活かして、毛先の方に塗料をつけ、先端の毛のそろった面でスタンプを押すようにしながら塗料を乗せていきます。

  • ステンシルの前に

    まずは、ステンシルシートをマスキングテープで固定しておきます。
    シートと材料の間に隙間ができないようにぴったりとくっつけて固定することが大事です。

    ステンシルブラシに塗料を含ませたら、一度パレットや不要な紙の上で余分な塗料を落としておきます。色が擦れてしまわない程度、「少ないかな?」と感じるくらいが適量です。
    塗料が多すぎるとシートの隙間から塗料が流れてしまい、図柄がにじんだような仕上がりになってしまうことも。

  • 色を乗せていく

    適量の塗料を含ませた筆を、ステンシルシートの上から塗料を置くような感覚でポンポンと色を乗せていきましょう。
    塗料が全体に均等に乗るように意識することで、ムラなく色がつきます。

    全体に色が乗ったら、乾き切る前にステンシルシートを静かにはがしましょう。
    その後風通しの良いところで乾かして完成です。

  • ステンシルブラシでの仕上がり

    ステンシルブラシは、色を乗せられる面積が小さいですが、細かい部分や角にも塗料が行き渡りやすく塗りやすいです。
    ブラシをトントンとして塗っていた跡が少し目立ちやすいですが、乾くとあまり気にならなくなりました。

塗り方:ふつうのハケ

  • 塗料を適量含ませる

    普通のハケでも、先ほどと同じく、擦れない程度で少なめに塗料を含ませます。

  • 色を乗せる

    ステンシルシートの上から色を乗せていきます。
    毛が柔らかくトントンと塗っていくことは難しいため、クルクルと塗料を塗り広げていきます。

    この時に、毛がステンシルシートの下に潜り込んでしまわないように注意してください。

  • ふつうのハケでの仕上がり

    ステンシルブラシよりも塗料が薄付きになりました。
    細かい柄や角の部分にもしっかりと塗料を乗せることができ、仕上がりは満足できます!

    色を乗せる部分が多い図柄の時には、塗料のつけ過ぎに注意しながらハケでササーっと塗り広げるのも良いでしょう。

塗り方:スポンジの固い方

  • スポンジに塗料をつける

    スポンジは、持ちやすい大きさの少し小さめに切っておきます。
    スポンジで作業する場合は、塗料をカップなどよりも平らなパレットに出しておくと作業しやすいです。

    まずはスポンジの角の方に、面で塗れるように広めに塗料をつけます。

  • 塗料を紙に落とす

    余分な塗料を一度紙の上で落とします。
    紙の上でポンポンとした時に塗れている感覚が、ステンシルでちょうど良い滲まないくらいの塗料の量になっていたらOKです。

  • 色を乗せていく

    ステンシルシートの上から、ポンポンと軽く押し付けるようにして色を乗せていきます。
    スポンジの固い方は塗料の含みが少ないため、色がかすれてきたらまた塗料を適量つけて色を乗せていくようにしてください。

  • スポンジの固い方での仕上がり

    スポンジの固い面はステンシルシートと材料との段差の細かいところにしっかり沿うことができず、細かい図柄だと、角まで塗料を乗せることが難しい印象です。
    塗料はしっかりめに乗り、少しざらざらした仕上がりです。

    くっきりと図柄を出したいという時には不向きですが、少しヴィンテージ感のある大雑把な風合いを味わうにはちょうど良いように感じます。

塗り方:柔らかいスポンジ

  • 塗料を少なめに含ませる

    柔らかいスポンジの角の方に塗料をちょんちょんと付けます。
    スポンジの固い方やハケよりも柔らかいスポンジの方が塗料を多く含んでしまいやすいため、ほんの少量付けるだけで大丈夫です。
    これまでと同様、ステンシルする前に紙の上でポンポンと塗料を落として、塗料が滲まない程度であれば準備OKです。

  • 優しく色を乗せていく

    スポンジをぐっと押しつけず、優しくポンポンとして色を乗せていきます。
    押しつけすぎると塗料がジワーっと広がってしまいますので少しずつ色を重ね塗りするように進めていきましょう。

  • 柔らかいスポンジでの仕上がり

    スポンジが柔らかいため、角や段差にもしっかりと添って色が塗りやすい反面、塗料がジワーっと広がって滲んでしまいやすいです。
    塗料は薄付きですが、細かく正確に図柄を出したい時には向きません。

ステンシルシートを手作りする

ステンシルシートの作り方

  • 準備するもの

    市販のもので好みの絵や文字がないときは、ステンシルシートを自作してみましょう。
    ステンシルシートを自作するときはクリアファイルを使うのがおすすめです。
    厚紙や段ボールでも同じように作れますが、耐久性が悪く使い捨てになってしまいます。
    せっかくなら長く使えるように丈夫な素材でステンシルシートをDIYしましょう。

    ステンシルシートの自作に必要な材料や道具は以下の通りです。
    【材料・道具】
    ・ステンシルにしたいデザイン図案
    ・クリアファイルなどの透明なシート
    ・カッターナイフ/デザインナイフ
    ・油性ペン
    ・カッティングマット
    ・定規
    ・テープ(図案とシートのずれ防止)

  • デザインを写す

    図案の上にクリアファイルを乗せて、油性ペンでなぞります。
    図案がクリアファイルの端っこに来すぎないよう、上下左右は3cm程度余裕ができるようにしておくと、塗料を乗せた時シートの外にはみ出しにくいですよ!

    また、細いペン先は細い方で描き写したほうが良いです。
    線が太いとカットするラインが曖昧になってしまいやすいため、細い線の方が写した図案とズレが少なくなります。

  • 中を切り抜いていく

    描き写した図案を切り抜いていきましょう。
    切り抜く時に注意しないといけないことは、アルファベットの「O」や「D」「Q」のように中がくり抜かれた状態になるものは、完全にくり抜かずシートの余白と繋がるようにしておかなければいけません。
    デザインを書き写した時に、切り離してはいけない線をきちんと追加しておいてください。

    カッターナイフは、先が30度になっているタイプのものや、デザインナイフを使うと細かい部分まで切りやすいですよ。
    きれいに切り抜くコツは、切っている最中にカッターの刃を何回も離してしまわないこと。
    スーッと線を引くように切ることできれいなラインが出ます。
    直線を切るときは、できるだけ定規を使うことも大事です。

  • シートの完成!

    きれいに切り抜けたら完成です。

    オリジナルのステンシルシートを作る際には、インターネットでフリーのフォントやイラストを探してみると、たくさんかっこいい図案がすぐに手に入ります。
    他にも、スマホのアプリを使って文字や絵などを組み合わせてデザインを自作するのも良いですね。作った図案をプリンターで印刷してみて、ステンシルしたいサイズに合わせて大きさを調整して、色々なデザインにチャレンジしてみてください!

    今回はカッターナイフで切り抜く方法をご紹介しましたが、図案をパソコンで作ったものを自動でカットしてくれる専用機械も販売されています。
    頻繁にステンシルするという方は是非チェックしてみてください。

  • ステンシルしていく

    シートが完成したら、材料の上に乗せてマスキングテープでしっかり固定し色を乗せていきましょう。

  • オリジナルのデザインが完成!

    自作したシートでもきれいにステンシルすることができました。

ステンシルを使ったアイデア

  • エクステリアに

    ガーデニングのディスプレー用のラックのワンポイントとして。
    ステインを塗った木材の上から、白い塗料でステンシルしています。

  • 木製のボックスに

    室内で使用するティッシュボックスに。
    木箱にステンシルで使うのと同じ塗料でグリーンを塗り、乾いたら白でステンシルを追加しています。

  • ウッドサインに

    玄関やお庭に飾っておくと可愛い、木製のサインにもステンシルがぴったりです。
    いろいろな書体の文字を使ったり、一文字ずつ色を変えるのも可愛いですね。

  • 布にも

    布にもステンシルOK!
    タペストリーや、お店の看板として。

  • リメ缶に

    リメイクのDIYで人気のリメ缶にもぴったりです。
    曲面にもシートを貼り付けることができるので、筒状のものならきれいにステンシルが可能です。

その他の方法を紹介

ステンシルスタンプ

  • スタンプを使って転写する方法

    ステンシルスタンプは、押すだけで簡単にステンシル風の装飾ができるアイテムです。
    シートの準備が面倒なときや、たくさんのグッズにステンシルしたい場合は、ステンシルスタンプを購入してみてはいかがでしょうか。

    ステンシルスタンプには、アルファベットや記号などがひとつずつ分かれているものや、ローラー式で定型の文字を型押しできるものなどがあります。
    ご自分の使いやすいタイプを選びましょう。

    また、消しゴムなどを用いてステンシルスタンプを自作することも可能です。市販されているスタンプのなかに好みのものがなければ、ぜひDIYしてみましょう。

  • スタンプで小物をDIY

    スタンプは大きさの小さいものがほとんど。
    小物のDIYや、さりげなくワンポイントを加えたいときにぴったりですね。