【DRS_01】解体してみる 内装を壊して中身を見てみよう
2014. 10.20.

2014年10月8日、15日 土曜日 快晴!!
おはようございます、ついにこの日がやってきました!!
本日が「DIY R SCHOOL」(略して「DRS」)の開校日。
これから約半年をかけて実際の団地の5部屋を
プロ指導のもと一般の方がリノベーションするという
今までになかったプロジェクトの始動です。
まずは今回の仕掛け人、大阪府住宅供給公社の田中さんより
生徒のみなさんに安全に作業するにあたっての注意点と
既存住民の方への配慮についてのお話。
絶対に怪我のないように、既存住民の方へご迷惑とならないように。
大前提として皆様にお伝えさせていただきました。
===
本日のカリキュラムは「解体」。
そう、本当に部屋の解体をやっちゃうんです。
怪我のないようにヘルメット、ゴーグル、手袋、マスクと
フル装備でまずは現状の確認。
解体前には電気・ガス・水道が止まっているかを必ずチェック。
もし止まっていなくて配管を破損してしまうと大惨事。
階下の方にも大迷惑となってしまいますのでしっかり確認しましょう。
お部屋はと言うとまだ畳や建具、キッチンなどがそのまま残っているので
もちろんそれも解体して撤去!
そして今回のプランはフルスケルトンにしたうえでの
リノベーションとなるので壁や床、天井も剥して撤去しなければなりません。
はい、結構な重労働でございます。
さらにこの団地は築45年近く。
5階建てなんですがエレベーターは設置されていないので
解体した廃材は全て人の手によって運び出す必要があります。
はい、相当な重労働でございます。
まずは解体しなくても搬出できる畳や建具を
えっさほいさいと運び出します。
ある程度すっきりとしたら次はいよいよ解体!
「バール」を使って解体するのですがガンガン壊していく、
というのではなくスムーズに搬出できるようなるべく大きな
塊になるように考えながら作業するのがコツ。
解体する順番も搬出を考えて「壁→天井→床」と進めていきます。
とは言ってもバールを使っての解体は非常にダイナミック!
テコの原理をフル活用して隙間にバールを差し込み
「バリバリバリー!!」っと壁や天井を剥すのはかなりの爽快感。
参加者からは「日ごろのストレス発散になる」とのお言葉もw
一人で解体できないところは数人がかりで協力して
「バリバリバリー!!」
埃まみれになるのも気にせずどんどん進んでいきます。
解体ばかりしていると部屋が廃材だらけになるので、
同時進行でせっせと搬出していく必要があります。
中途半端な長さのものは丸ノコでカットして土のう袋に詰めて
運び出すなど搬出のコツも教えていただきました。
そして解体&搬出気をつけないといけないのが
廃材についている「釘」。
うっかり踏んでしまったら靴底を突きぬけて足の裏に刺さったり
引っかけてしまうと切り傷になったりするので注意が必要です。
・廃材の上には極力乗らない。
・廃材を置くときは釘を上向きにしない。
・大きな廃材についた釘は叩いて引っかからないようにする。
といったアドバイスが講師の方からありました。
今回は約30名の方にご参加いただいており参加動機も様々。
ご自宅のリノベーションを考えておられる方は講師の方に
質問されたり、参加者どうしで交流したりと非常に熱心に
情報交換されていらっしゃいました。
順調に進んでいたかに見えた作業が一変、
事件は床をはがした時に起こったのです!!!
(と言うほどではありませんがw)
なんじゃこの黄色の物体は。
見た感じは溶けて固まった発泡スチロールの様な感じ。
触ってみるとかなりの硬さであることが分かります。
じつはこれ、床を支える「束(つか)」の役割をするもので
講師の方も「見たことない」という珍しいものでした。
いろんな工法があるんですね。
ばっちり床にひっついているのでバールでガンガン剥していきます。
===
という作業を2週にわたり行った結果。
じゃーん、こんなにきれいに解体できました!!
作業的に一番危険度が高いのがこの解体だったのですが、
大きなけがもなく終えられたので講師&スタッフは一安心。
先にも述べたようにかなりの重労働だったので
参加者の方は嫌になってないだろうか、もしかしたら来週来てくれないかも?
と不安になっていたのですが
「大変だったけれど楽しかった」
「家(集合住宅)の構造を知れる貴重な体験だった」
「道具の使い方を教わったのでこれなら自分でもできそう」
と大変うれしいお言葉をいただきました。
ただ、初めての取り組みと言えどいろいろと課題も見つかったので
次回以降も気持よくご参加いただけるようにいろいろと改善しながら
運営してまいります。
最後に参加者全員で集合写真をぱしゃり。
次回は図面を実際の部屋に落とし込んでいく作業
「デザイン~墨出し」です。
レーザー墨出機や墨つぼなどなかなか触れる機会のない道具も使います。
お楽しみにー。